2010年10月13日
生物多様性はなぜ必要か?
先日の運動会。
保育園と言えど、一応は運動会。
大したことはしないけれども、ちゃんと動ける格好で行きました。
上はアンダーアーマー、下はロングスパッツを中に着込み、その上にジャージで行ったのですが・・・
(アメフトではこれが当たり前なので・・・)
そもそも先生以外はだれもジャージを着ていない・・・
え?そんなもん?
とにかく浮きました・・・
「新名さん、めっちゃやる気やん!」
「え・・・、まあ・・・」
ああ、はずかしい。。。
来年はもっとやる気ない格好で行ってやる!
さて、COP10が始まりましたね。
NHKではさすがに特番を組んでました。
ただ、やはり認知度は高くない。
この3週間でどこまで知られるのか?
名古屋議定書採択へ議論↓
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010101200783
そもそも生物多様性がなぜ重要なのか?なぜ必要なのか?
という根本的な質問には案外答えにくいものです。
それありき!になっていますが。
この議論は私の学生時代にもありました。
専門家でも「生物多様性は本当に必要な概念か?」という意見が学会で出るくらい。
遺伝子レベルでは「遺伝子という資源の多様性を保つことが大切」という言い方もありますが、ちょっとエゴが入っている。
それは最終的に人間のためのように聞こえるから。
生態学で育った人間にとっては、多様性を保つことができる多様な環境を確保することが総合的に考えて大切、という方がまだ納得できるか。。
逆を考えてみると良いのかもしれません。
つまり生物多様性の低い環境とはどんなところか?
学生時代、ボスの研究の手伝いで、別府の温泉の調査に行きました。
といっても温泉に入ってくる水や、排水の環境の調査。
浴衣をきた人たちの寒い視線を感じながら、胴長(魚屋さんや釣りをする人が着るようなゴムの長いつりズボンです・・・)で水路に入っていきます。
そこはヘドロと酸性の水というめちゃくちゃ生物には厳しい環境ですから、目に見える生物としては2種類しかいない!
通称アカムシといわれるユスリカの幼虫とトンボ(つまりヤゴ)。
それでも「存在」することがすごいなあ、と思いますが、これは非常に多様性は低い。。
ここで行われる「生物生産」(生物の営みによって様々な有機資源を生み出すこと)は決して高くない。
いっぽう、大方の生き物にとって好適な環境である自然河川は非常に多様な生物が棲んでいますが、ここでは多様な生息環境が確保されていて、だから生物の多様性も保たれる。
川にはその周辺のよどみがあったり、草むらがあったり、上を覆う樹冠があったり、そういう場所でないと「存在」できない生物もいるわけですね。
その総合として高い多様性が保たれる。
そうなると、「生物生産」は高くなる。
やはり大切なのは「生産性の高さ」ということになるか・・・
仕事と同じか・・・
でも単一の生産物を求めたらプランテーションになってしまう。。。
「多様な」生産性の高さが必要か?
それはなんで?
持続可能だから?
・・・・ むつかしい
ちょうどCOP10にあわせて「生物多様性経営」という本が出ました。
これはまさに人間のための話でしょうけれど、この本を読んで考えて見ましょう・・・
ちなみに、先日、ここでも書いた、RSPO認証製品の審査が無事とおり、(最終消費材としての)「世界初」のRSPO認証商品が世に出ます~!
保育園と言えど、一応は運動会。
大したことはしないけれども、ちゃんと動ける格好で行きました。
上はアンダーアーマー、下はロングスパッツを中に着込み、その上にジャージで行ったのですが・・・
(アメフトではこれが当たり前なので・・・)
そもそも先生以外はだれもジャージを着ていない・・・
え?そんなもん?
とにかく浮きました・・・
「新名さん、めっちゃやる気やん!」
「え・・・、まあ・・・」
ああ、はずかしい。。。
来年はもっとやる気ない格好で行ってやる!
さて、COP10が始まりましたね。
NHKではさすがに特番を組んでました。
ただ、やはり認知度は高くない。
この3週間でどこまで知られるのか?
名古屋議定書採択へ議論↓
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010101200783
そもそも生物多様性がなぜ重要なのか?なぜ必要なのか?
という根本的な質問には案外答えにくいものです。
それありき!になっていますが。
この議論は私の学生時代にもありました。
専門家でも「生物多様性は本当に必要な概念か?」という意見が学会で出るくらい。
遺伝子レベルでは「遺伝子という資源の多様性を保つことが大切」という言い方もありますが、ちょっとエゴが入っている。
それは最終的に人間のためのように聞こえるから。
生態学で育った人間にとっては、多様性を保つことができる多様な環境を確保することが総合的に考えて大切、という方がまだ納得できるか。。
逆を考えてみると良いのかもしれません。
つまり生物多様性の低い環境とはどんなところか?
学生時代、ボスの研究の手伝いで、別府の温泉の調査に行きました。
といっても温泉に入ってくる水や、排水の環境の調査。
浴衣をきた人たちの寒い視線を感じながら、胴長(魚屋さんや釣りをする人が着るようなゴムの長いつりズボンです・・・)で水路に入っていきます。
そこはヘドロと酸性の水というめちゃくちゃ生物には厳しい環境ですから、目に見える生物としては2種類しかいない!
通称アカムシといわれるユスリカの幼虫とトンボ(つまりヤゴ)。
それでも「存在」することがすごいなあ、と思いますが、これは非常に多様性は低い。。
ここで行われる「生物生産」(生物の営みによって様々な有機資源を生み出すこと)は決して高くない。
いっぽう、大方の生き物にとって好適な環境である自然河川は非常に多様な生物が棲んでいますが、ここでは多様な生息環境が確保されていて、だから生物の多様性も保たれる。
川にはその周辺のよどみがあったり、草むらがあったり、上を覆う樹冠があったり、そういう場所でないと「存在」できない生物もいるわけですね。
その総合として高い多様性が保たれる。
そうなると、「生物生産」は高くなる。
やはり大切なのは「生産性の高さ」ということになるか・・・
仕事と同じか・・・
でも単一の生産物を求めたらプランテーションになってしまう。。。
「多様な」生産性の高さが必要か?
それはなんで?
持続可能だから?
・・・・ むつかしい
ちょうどCOP10にあわせて「生物多様性経営」という本が出ました。
これはまさに人間のための話でしょうけれど、この本を読んで考えて見ましょう・・・
ちなみに、先日、ここでも書いた、RSPO認証製品の審査が無事とおり、(最終消費材としての)「世界初」のRSPO認証商品が世に出ます~!
Posted by 新名史典(しんみょうふみのり) at 06:00│Comments(0)
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