2015年07月25日
ブログ:「お客様に会って話をする機会はあるんですが、営業する機会はないんです」

営業ってそもそもなに?
今週のある企業研修でそういう話題になりました。
ある技術系企業の営業力アップ研修。
その企業様では少し特殊な事業形態で、技術者の方々が自身で営業されます。
ただ、まだ営業にほとんど出たことのない若手の方々向けの研修。
営業にネガティブな印象を持つ方もおられます。
その理由としてよくあげられるのが、
「ガツガツしたところが自分にないんです」
あるいは
「コミュニケーションが苦手なんです」
というもの。
そのお気持ちはよくわかります。
これだけ営業形態が多様な時代になっても、いまだに営業マンのイメージは
ガツガツ!
饒舌!
しかし、商品開発をやっていたころ、多くの営業を受けましたが、
ガツガツ!饒舌!
の営業がどれだけウザかったか(笑)
特に私のようなおしゃべりは、自分のしゃべりを遮られるのがもっとも嫌い。
話をしている最中から頭の中ではすでに「お断り」するストーリーができつつあります。
場合によっては、(特に権力者の紹介などという汚いルートで会いに来る人は)、会う前から、
断るストーリーが出来上がっています。
「まあ、初回は紹介者の顔をつぶさないように丁重に対応して、少し難易度の高い宿題を提示して、その回答をみて
『当社とは少し方向性が違っていましたね~。また何かの機会があればお願いします」
というあたりさわりのない断り文句で、おたがいに傷つかずにお別れしよう」
というストーリーを描いて対応することもありました。
そもそも
「コミュニケーションが得意です!」
と言う人は要注意です。
得意だと思っているのは自分だけで、実は相手のことを考えていないだけということも多々あります。
そもそも相手のことを考えるのはしんどいこと。
ストレスに感じること。
怖い。
だからこそ一生懸命考える。
悩む。
なんとか嫌われないようにする。
それでよいと思うのです。
研修後の懇親会で、
「お客様に会って話をする機会はあるんですが、営業する機会はないんです」
というお言葉もありました。
しかし、お客様に会って話をする
これで十分に営業です。
スイッチ入れて営業する必要はない。
その瞬間に「ウザく」なる。
特に単価の高い商品、サービス。
形のないモノを売る。
こういうときにはさらにその傾向が強くなる。
プレゼンテーションそのものがこの流れの上にあると思うのです。
わたくし、めちゃめちゃ人見知りします。
できれは一人でいたい。
だれにも会わない日がほしい。
でも仕事だからがんばって人に会う。
怖いから準備する。
怖いから相手の考えを聞きたい。
相手のニーズを知りたい。
それでよいと思うのです。
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