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2014年12月28日

あえて迷子にさせる「驚き」のプレゼン

あえて迷子にさせる「驚き」のプレゼン


今年のセミナー、研修も昨日のふくおかフィナンシャルグループ様の仕事でひと段落でした。

おかげさまで、この一年、約250本のお仕事を、大きなトラブルもなく終えることができたこと、

心より感謝申し上げたいと思います。


部下力研修では常々「一人で完結する仕事は何一つない」と言っておりますが、

あらためてそれを実感します。

多くの方々に助けていただいての1年でした。


今年は特に台風や大雨などの天候不順による交通トラブルが多く、

長野県の仕事では電車が不通になってしまったり、あやういことはありましたが、

その分、危機管理意識、リスクヘッジの考え方も鍛えられました・・・


さて、先日、お客様の製品のPR方法をディスカッションをしていたとき、喋りながら我ながら面白い切り口に気づきました(笑)

プレゼンでは提供する情報の順番や表現に統一性を持たせることが大変重要です。

同じ製品のPRでも、表現が異なると聞き手が同じ情報だと捉えられないことがあります。

また、断片的な情報は同じでも順番が変わることで混乱することもあります。

迷子にさせない誘導が大切なわけです。


しかし、それを逆手にとった作戦もありえますね。

あえて迷子にさせることでどんでん返しを起こさせる。

「驚き」を提供する。

それが推理小説などだと、むしろ面白かったりする。


例えば貫井徳郎の「慟哭」という小説があります。



あまり詳しく書くとネタバレでよくないですが、

この小説では異なる2つの時制が同時進行で進みます。

そのため読み手は最後の最後まで2つのストーリーがあることに気づきません。

これが最後に「えええ!!!」という驚きにつながり、まさに「慟哭」となります。


また、直木賞作品である、東野圭吾(先輩!)の「容疑者Xの献身」

2つのストーリーがわからないように進行している点で同じだと思います。




そのトリックに読み手は気づかない。

同じく「えええ!!!」となる。


どんな分野でも基本を抑えた上でなら応用することは可能。

プレゼンでもこのような驚きを提供できると面白いかもしれません。

しかし、それはあくまで「基本」ができていることが大前提。

まずは迷子にさせないプレゼンができることが必須条件だと思います。


年末年始は仕事と直接関係ない本を久々に読みたいと思います。

そういう感性を磨くためにも・・・


今年の仕事の中でも特に印象深いシーンの一つ。

日本栄養士会での部下力セミナーです。

あえて迷子にさせる「驚き」のプレゼン


2年前と同じく、スタンディングオベーションをいただきました。

しかも、それを2年前と同じく、愛知県の栄養士の先生方が意図的に前に座ってくださって、

そしてこのような演出をしてくださいました。

「えええ!!!」という驚きと、涙が出るくらい嬉しい驚きです。


驚きを提供できるプレゼン。

追求したいと思います。




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Posted by 新名史典(しんみょうふみのり) at 11:37│Comments(0)ブログ新着情報
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