2013年06月19日
洗浄と殺菌のはなし
やはり感無量です。
子供を世に送り出す気持ち。
私が長くお世話になってきた、食品衛生、公衆衛生、医療衛生に関連した、
一般書「洗浄と殺菌のはなし」をこの度、出版させていただくことになりました。
しかも、会社員時代に苦楽を共にした仲間、隈下祐一氏、加藤信一氏との共著であることも
喜びを倍増させてくれています。
現在、プレゼンやビジネスコミュニケーション、チームビルディングや商品開発という分野で
研修、セミナー、コンサルティングをさせていただいている私にとって、この本は少し異分野に思えるかもしれません。
しかし、実は異分野どころか原点なのです。
技術的なことをわかりやすく、
専門知識を持たない方でもイメージがわかるように、
そして、最も大切な「事故を防ぐため」の実践的なスキルを提供すること。
それを鍛えてくださったのはこの分野の仕事です。
ですから、私にはすべてが一貫した連続する仕事。
そして、これからも追及していきたいこと。
その一つの表現型です。
食品衛生・公衆衛生・医療衛生に関与されている方はもちろん、
すべての方によんでいただける一品に仕上げたつもりです。
是非読んでください!
そして、その想いは、本書の「はじめに」に表現しました。
その引用にて、私の想いの表現とさせていただきます。
安全で安心な社会の実現のために!
(以下、「洗浄と殺菌のはなし」の「はじめに」より引用)
平成8年の夏。大阪府堺市を中心として病原大腸菌O157の食中毒事故が大きな社会問題となりました。
その後も、SARSによる感染症、ノロウイルスによる事故の多発、新型インフルエンザのパンデミック、
と数年おきに細菌やウイルスによる問題が全国で起こりました。
そのような問題に深く関わってきた中で、問題が起こるたびに実感してきたことが
「洗浄と殺菌が正しく出来ていれば多くの事故や問題は防げる」ということでした。
しかし、その一方で洗浄や殺菌ということに関しては誤解されていることも非常に多いという現実があります。
一般の方が正しい教育を受ける機会はほとんどなく、良い教科書もなかなか見つかりません。
私はこれまで食品、医療、介護に携わる方々に洗浄・殺菌や衛生管理、感染予防というテーマで情報提供する機会をいただきましたが、お一人お一人にお話しているだけでは限界があります。
洗浄剤、殺菌剤を開発し、それを普及させる仕事に携わる企業の人間として、
もっともっと多くの方々に正しい情報をお届けしたいと思っていました。
独立起業し、社会人の教育という事業に関わっている今も、
いやむしろ今だからこそ、それを強く願っています。
そのような中、本書の執筆の機会をいただきました。
本書では洗浄・殺菌、そしてそれに関連したことをできるだけわかりやすく、
そして全体像がわかるように紹介しています。
洗浄も殺菌も実は我々の生活に身近なものです。
しかし、ひとつ間違うと事故や病気になってしまう恐れがあります。
本書が食品、医療、介護に携わる方々、また洗浄や殺菌とはどういうものなのか?
と疑問に思われている方々のご理解の一助となれば幸いです。
執筆に当たり、私の前職(サラヤ株式会社)の仲間で苦楽を共にしてきた隈下祐一氏、
加藤信一氏と共同で取り組むことができたことを心から嬉しく思っております。
快くそのご許可をいただいたサラヤ株式会社技術顧問 古田太郎様、
バイオケミカル研究所長 村田雄司様には厚く御礼を申し上げます。
最後に、私が長くお世話になってきた洗浄・殺菌の分野に執筆という形で恩返しできる
機会をくださった、同文舘出版株式会社・古市編集長に心から感謝いたします。
平成25年5月
新名史典
Posted by 新名史典(しんみょうふみのり) at 07:03│Comments(0)
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