2012年09月14日
ネガティブな情報は言わない方がよいか??

苦悩は表現しないほうがよいか?
プレゼンでは良いことばかり言いたくなります。
かっこよく見せたい。
そのほうが印象がいいはず!
と思いがちですが、本当にそうか?
よく、「ネガティブ情報はできるだけ早いうちに言ってしまいましょう!」と説明しています。
そうしないと、聞き手は「そんなうまい話があるはずない!」と疑ったまま聞くので。
疑ったまま聞いてると、いい話も頭に入ってきません。
まさに聞く体制にない状態。
だから、できるだけネガティブ情報も提供する。
とまあ、教科書的にいうとこんな感じなのですが、昨日はその域をずっと超えるプレゼンに出会いました。
私が担当させていただいているワークショップの方のプレゼンでのこと。
その方は自分の会社の仕事がいかに理解されにくく、技術的にむつかしいか?という「苦悩」を抱えておられます。
家業なので、自分で選択した仕事でないことも大きく影響しているそうです。
その中でいやだけれども頑張っている。
どれだけ難易度の高い仕事か?
どれだけ危険を伴う仕事か?
どれだけ誤解されている仕事か?
ということを嫌というほど知っている。
これを本当に切々と語られました。
そこには格好よく見せようというお気持ちはなかったと思います。
現実をしっかりと伝えたい。
感情表現もしっかり入っていました。
内容としてはまさにネガティブ情報。
そのプレゼンが終わった時の印象がどうだったか?
悪い印象だったか?
実はすごく好感を持つことができました。
なぜか?
その大変さ、困難さを実感され、それをストレートに伝えてくれたから。
それなら、変に良いことばかりいう会社よりも、困難さをよく知っているこの企業さんに頼もうかな?
と思えるくらい伝わってきたのです。
逆説出来ですけれど、非常に理にかなっていると思いました。
自己開示することがいかに重要か?
すばらしいプレゼン事例だったと思います。
奥が深いです。
Posted by 新名史典(しんみょうふみのり) at 08:53│Comments(0)
│ブログ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
|
|
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。 |