株式会社スマートプレゼン

最近、ほとんどデスクに座ることがなくて、業界新聞や雑誌が溜まりに溜まっていたのですが、それをざっと片付けていた中で驚いた記事がありました。

普通は知っている人がほとんどいないであろう、トーヨー新報という新聞があります。
豆腐、お揚げ業界専門の新聞です。
普通は知られていませんが、その業界では知らない人がいない、という新聞です。

驚いた記事というのは、その新聞社の社長が亡くなられたという記事でした。

その社長（西村社長という方です）はなんと３８歳で、私と同い年なのです。
はじめてお会いしたのは１０年ほど前でした。
この新聞社は豆腐業界の振興に熱心に努めておられ、「夏の大研修大会」という毎年全国の豆腐メーカーさんの教育研修の場を提供されておられます。
本当に北海道から沖縄までの全国の方がこられます。そして非常に盛り上がります。

その研修会の講師として呼んでいただいたのが出会いでした。
そして、私にとっては「講演料」なるものをはじめていただいた場でした。

仕事上、お客様の教育の場で話をすることは多々ありましたが、それまではサービス。
お金をいただいてお話をする、ということの緊張感をはじめて経験したことを改めて思い出します。

そのおかげでその後、人様の前に出させていただく機会を得たり、文章を書かせていただく機会をいただいたわけですが、私にはそのトーヨー新報「夏の大研修大会」というデビューの場は忘れられない経験です。

その研修会のあとの懇親会（京都の旅館でした）で、まだ見るからにやんちゃな兄ちゃん！という感じだった西村社長（当時はお父様が社長だったので専務でした）と楽しくおしゃべりしたことを思い出します。
その後社長になられ、若いのに新聞紙上で立派に発言されている記事を拝見し、私もがんばろうと思ってきました。
業界を盛り上げていかねば、古い産業でありながら何か新しいことを企画せねば、という想いで仕事をされていたと推察します。

そのお仕事は、業界外の人間である私のようなものにも成長の機会を与えてくれていたわけですね。

海外に出てしまっていたのでニュースを知るのも遅れてしまい、お通夜にも出れなかったことは残念ですが、故西村雷太社長のご冥福を心からお祈りいたします。

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